人気ブログランキング | 話題のタグを見る

そばにいたい

~これからもずっと一緒だから~

ひかり保護主さんの元へ そしてリリース

ひかり保護主さんの元へ そしてリリース_d0358843_19384255.jpg

5月23日から我が家でお預かりをしていた黒猫のひかりちゃん
1ヶ月と数日を我が家で過ごしましたが、
27日、保護主さんのお宅に帰りました。

お預かり当初、5月末までにお声がかからなければリリース…… 
と言うお話しでしたが、
その話は、里親もしくはお預かりさん募集に変更になりました。

お声がかかったのかどうか私にはわかりませんが、
27日の夕方ひかりをリリースしました。
私が、ひかりを保護主さんのお宅でリリースしたのです。


ここからは私の思いを書かせていただきます。
ひかりと過ごした一ヶ月と数日。
私から見たひかりのことを残したいと思いました。
それは何故かというと、ある言葉が気になったからです。


5月23日ひかりは我が家に来ました。
見るからに神経質そうな子で、
警戒心が強く、唸る、唾を吐く、手を出すそんな子でした。

キャリーバックからケージに入れるとき、思いっきり手を噛まれました。
きっと、怖かったんだと思います。

その日の夜は一晩中唸り声をあげて泣き続け、
私とにゃんずを寝不足にしてくれました。

それでも次の日には抱っこは出来ましたし、爪切りも出来ました。

抱っこをすれば、私の左腕にしがみつき、
私の顔を見つめ放そうとはしませんでした。

抱っこをしていれば安心なのか、
日に日に抱っこの時間は長くなっていきました。

6匹もいる我が家のにゃんずには見向きもせず、
ひたすら私の腕にしがみついていました。

やがて、ひかりは私の膝の上で腕にしがみつきながら
寝息を経てるようにもなりました。

そしてある夜、友人にメールをしようとして、
ひかりを抱っこしたまま携帯を操作していました。

しかし、いつの間にか私は眠ってしまいました。
どのくらい時間がたったのは覚えていませんが、
その間もひかりはケージに戻ることなく
私の膝の上で、私の左腕にしがみついたままでした。

そしてその頃からか、ひかりは私の姿が見えなくなると、
甘えた声でなくようなりました。

それなのに姿を見せると甘えた声は突然唸り声に変わり、
いつものひかりになっていました。

今までどんな暮らしをしていたのかはかわりませんが、
心に深い傷を持っていたのは確かだと思います。

男の人が苦手なのか、夫の気配を感じると唸り、声をかけると唸り、
そばに近づこうとするとあわててケージに戻って行きました。
一人でゴロンも出来ませんでした。
私の腕にしがみついてままならゴロンは出来ましたが、
一人では出来ませんでした。

とにかく、私以外は駄目でした。
保護主さんの家に帰る数日前になってやっと、
にゃんず達と追いかけっこが出来るようになりました。
しかし、1対1ででしか遊べないのです。

人間にしても、猫にしても常に1対1なのです。
我が家には6匹も猫がいるのに必ず遊ぶのは1対1です。
それは私の場合も同じでした。
膝の上にいる時に、他の子が来るとあわててケージに戻るのです。

どうしてそうなるのかはわかりませんが、
我が家にいる間はずっとそうしてました。

唸り声が治まることもありませんでした。
ただ、一晩中泣いていたのはなくなりました。


ひかりは寂しがり屋の甘えん坊でした。
怖い思いをたくさんしてきたのでしょう、
上手に甘えることが出来なかっただけなのです、
きっと唸ることで自分自身を守ってきたのだと思います。

ひかりの性格から考えて、
里親さんもお預かりさんもなかなか見つからないと思いました。

出来れば私がもう少しお預かりをしていればよかったのですが、
それも出来ませんでした。
私の体調不良、にゃんずの不調といろいろなことが重なって
いろいろ支障が出てきたのです。


27日の午前中、6月末の約束の日までにはまだ数日がありましたが、
私は保護主さんにメールを送りました。
すると、保護主さんは
「いつでも大丈夫ですから都合の良い時間に連絡を下さい」
と返事が返ってきました。
数日前にお会いした時、
とても保護主宅の連れて行けるような状態ではありませんでしたし、
保護主さんも引き取ると言うような態度ではありませんでした。
どこでどう変わったのか・・・・・・・ 不思議でなりませんでした。


夕方、私は夫に送ってもらい、保護主さん宅にひかりを連れて行きました。
ひかりは保護主さん宅にいた時に過ごしていたサンルームに放されました。
その場所を覚えているのかどうかはわかりませんが
隠れる場所を探していました。

我が家で使っていた簡単ハウスを持っていきましたが、
それに気づく様子なく、隠れる場所を必死で探していました。

そんなひかりの様子を見ながら、
我が家での一ヶ月間の様子、ひかりの性格などを話し、
最終的にひかりをリリースすることにし、私がリリースをしました。

サンルームの窓を少し開け、ひかりの首輪を緩め、
私は抱っこをしながらひかりに話しかけました。

しばらくしてひかりは私から離れ、
サンルームの隅っこで唸りながら固まっていました。

そして、何かに怯えたような表情し、後ずさりをした瞬間、
ひかりはズルズルとお尻から落ちていき、庭を走って行きました。


ある方が私に言った言葉です。
「○○さん(私のこと)が
無理なら他の人ではひかりちゃんは無理です」私には無理です。
そしてある方は
「○○さんは、猫神様みたいものだから○○さんが駄目な子は駄目なんですよ~」と
何を基準にそんなことを言うのでしょうか

ひかりは決して駄目な子ではありません。
時間のかかる子ですが、決して駄目な子ではありません。
ひかりは甘えん坊です。ただ甘え方が知らないだけなんです。


27日の午後、ひかりの態度は変わりました。

午前中はご機嫌さんで過ごしていましたが、午後から暴れるようになりました。

そして、キャリーバックに入れようとした時、ひかりは私の手を思いっきり噛みました。

同じ箇所を三回も噛みました。血が出て腫れ上がりましたが痛みは余り感じませんでした。

ひかりの不安な気持ちが伝わってきたのかもしれません。

ひかりはきっと、我が家に居たかったのだと思いました。

夫も同じ事を考えていたようでした。

でも私達夫婦は、ひかりを手放しました。


長々と自分の思いを書きました。

ひかりのことは、私と夫がわかっていればそれでいいと思っていましたし、
それでよかった事でした。
でも私は、どうしてもひかりの事を 少しでもいいから知っていて欲しかったのです。
 
「駄目な子だと勝手に判断されたひかり」

何度でも言います、ひかりは決して駄目な子ではありません。
時間がかかる子です。
でも誰もひかりとその時間作ろうとはしなかったんです。

一番悪いのは私かもしれません。たぶん私です。
唯一覚えた、私の腕にしがみついていたら少しは安全かもしれない という事。
でも、私はその手を離しました。

サンルームから不安そうにずり落ちていくひかりの姿が目に残って消えません。
ひかりの怯えた顔、忘れることは出来ないと思います。忘れてはいけないと思います。



ひかりはその後、その日の内に保護主さんのお宅にご飯を食べに戻ってきてそうです。
私も夫も、もう戻って来ないかもしれないと思っていましたので、少しだけ安心しました。








by morukatura | 2009-06-30 19:29 | 未分類

by Karin*
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31